こんな話をこの場所で書くべきなのかどうか迷ったのですが、
できるだけ飾らずに更新していきたいと考えてますので、
やっぱり書かずにはいられないと思い、書きます。
昨日は寒波の影響でとても寒い一日でした。
いちにちじゅう強風が吹き荒れ、
午後からは細かい雪が舞っていました。
そんな寒さが決定的だったのか、
一緒に住んでいた犬が亡くなりました。
2002年、日韓ワールドカップの時に来たマメ柴でしたから、
14歳ということになります。
十分に老犬と言え、以前から「もう長くはないな」と思ってはいたのです。
天寿を全うした、と言ってもいいのでしょう。
ここ1年ほどは目も見えなくなり、
若い時のように活気のある反応も見られなくなっており、
足腰も弱っていたのでまともに散歩にも連れてっていませんでした。
弱る前と比べると接する時間も少なくなっていましたし、
一緒に走ったり、じゃれてみたりする機会もどんどん減っていました。
世話はかかりましたけど、
犬は犬で自分のいのちを全うしようとしているんだなと思えていたのです。
何もせず静かに寝そべっているだけでも、
そこに犬はいました。
でも今日からはいなくなってしまったのです。
そこにあったはずの体温、ぬくもりがなくなったと感じるだけでも、
やりきれない寂しさがあります。
『21g』という映画があったのを思い出しました。
それはにんげんの話でしたが、
人のいのちが消えるとき、「21gだけ軽くなる」のだそうです。
いのちが絶え、毛布の上に横たわる犬は、静かな顔で眠っているようでした。
21g軽くなっていたのかどうかはわかりませんが、
「いきていること」と「死ぬということ」の差はごく紙一重であり、
同時に完全な隔たりだと思えたのです。
みなさんの今日が平穏無事でありますように。
石鎚神宮社務所より
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