今日は大寒(だいかん)です。
一年のうちで最も寒さが厳しくなる時期だとされています。
今年の冬は、「冬らしくないぞ」と思えるほど
あたたかい日が続いていましたけど、
ここ数日は冷え込みが厳しく、
「大寒」の名前にふさわしい寒さとなっているのではないでしょうか。
なんでも、「大寒の朝に汲んだ水は一年間腐らない」
のだそうで、朝の水を容器にいれて保管しておく風習もあるんですね。
もっとも、「汲む」ということですから、
飲み水のための井戸から汲んだ水が腐らないということになるでしょう。
今の家庭で井戸水を飲んでいるお宅はどれくらいあるんでしょうか。
なぜ水が腐りにくいのかですが、
雑菌など不純物が混じっておらず、
長持ちしやすいためなんだそうです。
この水でお醤油やお酒を作ると、
長持ちして良いんですって。
24節気で見れば、大寒がいちばん最後。
次は立春で、新しい一年が巡ります。
暦の最後となる時期、
水にさえも不純物がなくなって、
純度の高いものになる。
それも新しい四季が始まる準備のようにも感じられます。
水も一度「ゼロ」に還って、
また様々な場所に流れていこうとしているような感じ。
にんげんの体も大部分は水でできていて、
大寒に純度の高い水を飲むのであれば、
やはり体がリセットされるのではないでしょうか。
新しい一年の始まりを迎えるために、
「ゼロ」になれるのかもしれないですね。
みなさんの今日が平穏無事でありますように。
石鎚神宮社務所より
コメントをお書きください